メジャーになった竹炭くん

構造/竹炭はハニカム構造?

竹炭の段面を顕微鏡で見ると無数の小さな孔で埋められているのを確認することが出来ます。これは微細な管の集まりで、この無数の管がフィルターの役割をし,重要な役割を果たしているのです。
※ハニカム…自動車のマフラー部分などに設置され、自動車では排気ガスの浄化に役立てています。





消臭、除湿効果

湿度を調節してくれる?

竹炭のハニカム構造は湿気を吸収したり、吸収した水分を自らに放出したりして自動的に湿度調節をする機能があります。また、空気中の有機物を効果的に吸着し、空気を浄化する作用もあり、部屋の中、靴箱、トイレ、押し入れ、冷蔵庫などに使用されています。





抗菌抑制効果

菌類はアルカリ性に弱い!

アルカリ性の竹炭は、弱酸性の好きな菌類の増殖を抑制します。
さらに竹炭には珪酸と呼ばれる物質が含まれていて雑菌の増殖による悪臭の抑制にも効果を発揮します!





竹炭を入れてご飯を炊くと、
ご飯がおいしくなる

竹炭を入れてご飯を炊くと炊飯器の中の温度が上がり、米粒の中の澱粉(デンプン)分子の活動が活発になり、
分子のすきまに水分子が入り易くなるので、米粒の内部にまで熱が伝わり
ご飯がおいしくなるんです!





入浴剤/竹炭でアルカリ温泉?

浴槽の中に竹炭を入れると、竹炭の中のミネラル成分が溶け出してお風呂がアルカリ温泉になります!
さらに竹炭の持つ無数の微細な孔が、お湯の中に含まれるカルキや有機物を吸着してくれます!

市販の入浴剤





花瓶、冷蔵庫にも

花瓶に入れた生け花や、野菜などからはエチレンガスが発生しています。エチレンガスは
熟成老化を早めるもとで、竹炭を野菜や花瓶の中に入れておくと、このエチレンガスを吸着してくれます。
その結果、生け花や野菜の鮮度を通常より長く保つことができます。





微生物のすみかになる

竹炭の働きとして、以下のようなことが言われていますよ。
1)細胞壁に微生物が住み着き、その増殖を助ける。
2)菌根菌が菌糸を張り巡らし土中のミネラルや燐酸を集め根に供給する。
3)空気中のチッソを固定する根粒菌の繁殖を助ける。
"http://www.nposatogumi.com/2011/05/08/%E7%AB%B9%E7%82%AD-%E7%AB%B9%E9 %85%A2%E3%81%AE%E5%8A%B9%E8%83%BD%E3%81%A8%E5%AE%9F%E4%BE%8B/





レミディエーション

植物や微生物が関係するレミディエーションには、バイオレメディエーションと、その一種であるファイトレミディエーション(phytoremediation)があります。バイオレメディエーションは、微生物や菌類や植物、あるいはそれらの酵素を用いて、有害物質で汚染された自然環境を、元の状態に戻す処理のことです。その中で、ファイトレメディエーションは、植物が気孔や根から水分や養分を吸収する能力を利用して、土壌や地下水、大気の汚染物質を吸収、分解する技術です。植物の根圏に生息する根粒菌などの微生物の働きによる相乗効果で浄化する方法も含みます。


竹炭にはすべての孔が外界に通じているので、空気や水が通りやすくなっており、それだけ外から栄養分も取り入れやすく、微生物が住み着きやすく繁殖しやすい環境なんだそうです。竹炭の中の、径の大きい孔には糸状菌、小さい孔には放線菌、もっと小さい細胞のすき間にはバクテリア類が住み分けするように着生するそうです。特に有機物(匂いや汚れの成分)の分解を得意とする放線菌が繁殖しやすい環境であることもわかっています。また、ミネラルを豊富に含んでいる竹炭は、着生した微生物を一層住みやすくしているんだそうです。竹炭は吸着した微量成分を表面の微生物膜で分解し、水分だけを分離する特徴がある。硬質で砕けにくく、水の流れを阻害することがないので河川や生活雑排水の水質浄化にも効果を発揮するそうです。
http://www.coara.or.jp/~wadasho/sasabo4.htm


宮崎工業技術センターでは、竹炭と竹炭に微生物を付着させた生物竹炭による模擬排水の浄化処理試験が行われ、竹炭と活性汚泥の両方を用いる、あるいは、活性汚泥とともに使用した竹炭を回収して用いることで排水中の有害物の除去性能が向上することがほうこくされています。
http://www.iri.pref.miyazaki.jp/pdf/H12/h12026.pdf#search='%E7%AB%B9%E7%82%AD+%E7% 92%B0%E5%A2%83%E6%B5%84%E5%8C%96'


福岡県保健環境研究所では、竹炭を含有させたコンクリートブロックを作製し,その水質浄化能を検討したそうです.その結果,竹炭入りコンクリートからは,竹炭の入っていないコンクリートに比べ,六価クロムの溶出量が少なく,吸着実験の結果,竹炭に吸着されていることがわかったそうです.試験片を池に3か月間沈めて微生物を付着させた結果,普通コンクリートの3 倍近い量が付着しているのが確認された.この微生物量の違いにより,BOD 除去速度も大きいことがわかったそうです。
http://www.fihes.pref.fukuoka.jp/nenpoh/np28/np2816.pdf#search=' %E7%AB%B9%E7%82%AD+%E7%92%B0%E5%A2%83%E6%B5%84%E5%8C%96'





マイナスイオン効果

空気中にはマイナスとプラスのイオンが存在し、空気が汚れていて湿度が高いときはプラスが多く、逆に空気が澄みきって湿度が低くすがすがしいときはマイナスが多くなる傾向にあります。森林や滝の周辺などは空気イオン化現象によりマイナスイオンが多く存在しているといわれています。

竹炭はこのマイナスイオンを、空気イオン化現象という現象によって発生します。空気イオン化現象とは、水分子が強制的に分離されるときにマイナスの電子を放出する現象のことです。滝などでは水が高いところから落下して水分子が分離し、マイナスイオンを多く発生します。また森林などでは、植物が呼吸することによって空気中の水分子を分離しマイナスイオンを発生します。世の中のマイナスイオン発生装置の多くは、植物の呼吸に似た霧吹き方式でできています。ご家庭にある霧吹きでも同じ現象が起こり多少なりともマイナスイオンは発生します。

ではなぜマイナスイオンが人体に良いと言われているのでしょうか?人間の体をコントロールしているのは自律神経とホルモンです。自律神経には交換神経と副交換神経があります。精神の興奮を高めようとするのが交換神経で、逆に穏やかにしようとするのが副交換神経です。この2つの神経バランスが崩れると精神の不安定状態をもたらし、神経や筋肉などの生体組織へ悪影響を及ぼし、様々な慢性疾患が出てきます。この自律神経などの神経伝達は超微弱な電気信号によって行われます。人体がプラスあるいはマイナスの電子に偏っていては、電気信号の伝達が円滑にいきません。プラスとマイナスが同数で配列よく並んでいる状態が最もこの電気信号が円滑に伝達されます。

ところが現代人の生活環境には、塵や埃、排気ガスなどプラスに帯電している電子が多く存在しています。つまり人体もプラスに帯電していることが多いのです。ですから近年、マイナスイオンが脚光を浴びているのではないでしょうか。マイナスイオンは、この生体組織を形成している細胞の膜電位に好影響を与え、神経伝達を円滑にし、細胞膜の物質交換を促進したり新陳代謝が活発になり自律神経の安定を促進します。